姿勢が悪くなる原因はさまざまな要因がありますが、セルフケアを行うだけで姿勢が良くなることも珍しくありません。とくに筋肉が硬くなってしまったことによって姿勢のバランスが崩れてしまっている人は、筋肉を柔らかくすれば姿勢の改善につながります。筋肉を自分で柔らかくしようとすると、ストレッチは欠かせません。ストレッチを行うことで、徐々に筋肉の柔軟性が増して柔らかい筋肉になります。筋肉が柔らかくなれば姿勢が崩れにくく、ケガもしにくい身体になります。この記事では、姿勢改善のためにどこの筋肉をストレッチすればいいのか、ストレッチをする際の注意点も解説します。

姿勢が悪くなる原因とは？

姿勢が悪くなる原因はさまざまです。骨盤や背骨が歪んでしまったり、筋肉が弱くなってしまったりして姿勢が悪くなります。姿勢が悪くなる原因の一つに、筋肉が硬くなってしまったことによって姿勢が悪くなることがあります。筋肉は基本的に骨から骨に付着しているため、筋肉が硬くなってしまうと骨を引っ張るようになり、その結果、骨盤や背骨などの歪みが起こり、姿勢が歪むでしょう。

筋肉の硬さは姿勢の歪みを引き起こすだけでなく、ケガの原因にもなり、さらには疲労が回復しにくいなど、生活の質の低下も招きかねません。健康的な生活を送るためには、柔らかい柔軟性のある筋肉が必要不可欠です。

姿勢改善のストレッチ

姿勢改善に有効なストレッチをいくつか紹介します。硬くなりやすい筋肉を中心に紹介しているので、姿勢の崩れがある人はぜひやってみてください。

肩周りのストレッチ

猫背が気になる人は肩周りや背中周りのストレッチを行うのが効果的です。

1. 立った状態で両腕を横に伸ばします
2. 肩甲骨を中心に寄せるイメージで両腕を曲げ、伸ばします
3. ゆっくりと大きな動作で1分〜2分続けましょう

習慣的に行えば、猫背の改善だけでなく肩コリの予防改善にもつながります。

太もものストレッチ

反り腰が気になる人は、太もものストレッチを行うのが効果的です。

1. 立った状態で片足の膝を曲げます
2. 曲げた側の手で足のつま先を持ちます
3. そのまま身体を少し前に倒してください
4. 太ももの前側が伸びたらその状態を10秒〜30秒キープしましょう

反り腰の人は太ももの前面が硬い人がほとんどです。ヒールなどの踵の高い靴を履く習慣のある人は、特に反り腰になりやすいので注意してください。立って行うのが難しい場合は、座った状態で同じ体勢を取れば太ももの前面が伸びます。

胸のストレッチ

巻き肩が気になる人は、胸のストレッチを行うのが効果的です。

1. 肘を伸ばした状態で壁に手をつきます
2. そのまま身体を開くように上半身を捻ります
3. 胸の筋肉が伸びたらその状態を10秒〜30秒キープしましょう

巻き肩の人は、胸の筋肉が硬くなります。デスクワークなどの肩が前に入りやすい仕事の人は、胸の筋肉が硬くなりやすいので注意してください。伸びている感覚があまりない場合、壁についている手の高さや位置を調整すれば伸び感が変わるので試してみてください。

ストレッチを行う際の注意点

ストレッチを行うときの注意点をいくつか紹介します。

呼吸を止めずに行う

ストレッチを行うときは呼吸を止めずに行ってください。とくに伸ばしているときは、ゆっくり口から息を吐くよう心がけてください。息を止めて行うと、ストレッチの効果が薄くなります。

正しい姿勢で行う

ストレッチを行うときは正しい姿勢で行ってください。間違ったやり方で行っても十分な効果は得られません。伸ばしたい筋肉がしっかり伸びているかを確認しながら行いましょう。

痛みが出たら中止する

身体に痛みを感じた場合、トレーニングを中止してください。痛みは身体からの信号になります。過度な負担がかかってしまっていたり、正しいフォームでできていなかったりすると痛みが出る場合があります。痛みが出たら無理をせずにやめましょう。

まとめ