2024年07月31日

「はりきゅう」はメリットが多い!はりきゅうの資格について詳しく解説

「はりきゅう」はメリットが多い!はりきゅうの資格について詳しく解説

街で鍼灸院の看板をよくみかけます。それもそのはずで、日本では鍼灸の施術所の数が約34,000か所あります。そこで施術する鍼灸師は有資格者です。それも、ほとんどがはり師ときゅう師の両方の資格を所有しています。また、はりきゅうの資格は国家資格です。それだけに安心して鍼灸施術が受けられます。今回ははりきゅうの資格について紹介します。

はりきゅうは国家資格

街の中でよく目にする鍼灸院で施術、施術するのが鍼灸師です。一般的に鍼灸師は鍼灸院ではりきゅう施術を行っています。しかし、はりきゅう施術を行う鍼灸師は、はり師・きゅう師免許の両方を持つ、国家資格の有資格者です。

資格を保持していなければ、鍼灸院ではり師や・きゅう師として働けません。はり師・きゅう師はともに国家資格のため、鍼灸師に対する社会的な信頼は高く、その信頼の元で幅広く活躍できるのです。

はり師・きゅう師の資格の取り方

日本で鍼灸施術を行うには、はり師・きゅう師の国家資格が必要となります。では、どうすればその資格が取得できるのでしょうか。この章では、はり師・きゅう師の国家資格の取得方法を紹介します。最初に、鍼灸院で施術する方を、鍼灸師とよぶことが多いのですが、厳密にははり師ときゅう師の2種類の資格になります。その両方を取得して「鍼灸師」とよんでいるのです。

はり師・きゅう師になるための勉強方法

はり師やきゅう師になるためには、養成のための専門学校に通う方法が主流です。まず高等学校卒業後に鍼灸専門学校か鍼灸大学、視覚障害者のための教育機関に3年以上通うことが必要です。そこで医学知識と鍼灸技術を習得して卒業試験に合格したあと、国家試験に合格すると、はり師・きゅう師の国家資格が取得できます。

養成専門学校で学ぶ

鍼灸師の資格を取得するために、鍼灸師養成の専門学校で学ぶ方が多くいます。専門学校では、はりきゅうの基礎知識・医学(解剖学や生理学など)から、はり・きゅう施術に関する理論と実践まで学べる、カリキュラムが組まれているのです。こうした専門学校で3年間、はりきゅうや人体の構造などについてのカリキュラムをしっかりと履修するのです。すべてを履修すると国家試験受験資格が得られます。

4年制または3年制大学で学ぶ

鍼灸学科のある大学で、はりきゅうの専門知識と施術技術を学べば、国家試験受験の資格が得られます。日本各地に鍼灸師を目指せる学科のある大学があります。大学卒業資格も取れる点は強みになるのです。

国家試験の科目

厚生労働省が発表している、はり師ときゅう師の国家試験科目は以下になります。

試験科目:医療概論(医学史を除く)・衛生学・公衆衛生学・生理学・関係法規・解剖学・病理学概論・臨床医学総論・リハビリテーション医学・臨床医学各論・東洋医学概論・経絡経穴概論・はり理論または、きゅう理論及び東洋医学臨床論

ただしきゅう師とはり師の試験を同時に受験する受験者は、はり理論またはきゅう理論以外の、共通科目については、本人が申請すると一方の試験が免除されるのです。試験科目は広範囲にわたるだけに、学校でしっかりと履修しておくことが重要です。

はりきゅう資格取得のメリット

はりきゅうは国家資格であり、取得すると数々のメリットがあります。また、生涯資格のため、永久的に有効活用できるのも大きなメリットです。ここでは、はりきゅう資格の持つメリットについて紹介します。

開業権がある

はり師・きゅう師の資格を取得すると、鍼灸院が開業できます。また、訪問鍼灸も可能です。開業すると自分が理想とする鍼灸施術が行え、鍼灸院の経営ができるのです。また、有資格だけに何歳になっても鍼灸師として働けます。

いったん開業すると、他の鍼灸院との差別化や施術技術の向上で、人気鍼灸院になり継続来院者の口コミもあり、新規来院者が増加することもあります。努力次第で施術院の規模拡大や、報酬アップが可能になるのです。

保険診療が一部認められる

限定的になりますが、はりきゅう施術が医療保険の対象になっています。医師の同意が必要ですが、保険診療が可能になっただけ、はりきゅうの施術効果が広く認められたことになり、はりきゅうの社会的認知がいっそう高まったのです。それだけ、有効な資格といえます。

施術の専門性が広い

鍼灸師の施術分野は広く、施術対象の年齢も小児から高齢者まで患者様の肉体的負担の少ない施術が行われます。さらに、最近は美容鍼灸も盛んで、エステ業界でも鍼灸師の活躍が増加しているのです。

加えて、はりきゅうは薬を服用しないため、ドーピングに厳しいスポーツ現場での需要が高まっています。はりきゅうは少子化の現代において、婦人科の分野でも不妊施術や産後ケアに応用されているのです。

国家資格という信頼と安心感

はり師・きゅう師の資格は3年間養成学校に通い、規定のカリキュラムを履修した後に、国家試験に合格しなければ資格は取得できません。国家資格を取得することは、専門的な知識と技術が設定されたレベル以上であることの証明です。そこから、資格所有者へ対する信頼感が生まれ、安心して施術が受けられるのです。

まとめ

以上、古くから日本社会で身体の不調や病気施術に使われてきた、はりきゅうの資格について紹介しました。最近は、欧米でもはりきゅうの効果が注目されています。はりきゅうの資格は生涯資格ですが、多くの鍼灸師が資格取得後も研修などを受け、最新の知識や施術技術を吸収し、信頼される鍼灸師として活躍しているのです。

「しみず鍼灸院レジリエンス」は、鹿児島市鴨池にある鍼灸マッサージ院です。はり・きゅう・美容鍼・姿勢改善など幅広く施術を行っております。院名の「レジリエンス」は、心理学用語で復元力、耐久力という意味です。当院では患者様の不調や痛みやコリの施術を通し、心身共に健康を目指せるようはりきゅうから、マッサージ・整体・ストレッチ・骨盤矯正・美容鍼など幅広く多角的に患者様にアプローチしております。そうして、健康増進を推し進める施術を行っているのです。